弁護士コラム

相続相談のご案内

2017.06.22 / 弁護士コラム・「遺言相続」

相続に関する紛争は、他の紛争と比べて当事者の方々にとって過酷なものとなる危険性が高いものです。なぜなら、相続争いでは、当事者の方々の多くが血の繋がった親族であるからです。他の類型の紛争では、相手方が第三者ということもあり、ある程度合理的な判断ができる方でも、長年一緒に生活してきた兄弟に対しては、感情的になってしまい、なかなか合理的な判断をすることが出来ないというのは非常によくあることです。

このような紛争を避けるには、財産を遺される方が、相続に関する紛争は、過酷なものになるということを十分に理解し、専門家の助言を得ながら、遺言書を作成されるのが一番であると思います。私は、これまで多数の相続問題についてのご相談をお受けしてきましたが、「遺言書さえあれば、紛争になどならなかったのにな・・・」と思うことが本当にたくさんありました。

もし、このページを見ていただいている方の中に、「自分の家族は仲が良いから遺言書なんて作成しなくても、争いになどならない!」と思われている方がいるのであれば、万が一の時のための保険のつもりでも結構ですので、遺言書を作成されることをお勧めいたします。

他方、相続に関する紛争というのは、紛争になってしまった後も当事者が一定の関係を持ち続けなければならないというところに特殊性があると思います。相続財産の取り分でもめながらも、お葬式や法事では協力しあわなければならないということもあるはずです。そのため、相続問題については、できる限り感情的なしこりが残らないよう、速やかに解決することが最も重要であると考えています。

もちろん、当事者のみの話合いで解決できるのであれば、それが一番ですが、一度こじれてしまった話を当事者のみで解きほぐすというのは大変骨の折れる作業です。このような時こそ、弁護士を活用して、ご自身の負担を減らしていただくのが良いのではないでしょうか。

生前の相続対策についても、紛争発生後の解決についても、是非一度弊所にご相談ください。

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